海外サッカーが好きな人なら1度は聞いたことがあるスコットランドの名門クラブチームである
「セルティックFC」。
セルティックFCはイギリスのクラブチームで初めてチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーズ)を制覇するなど多くのタイトルを手にし、これまでに累計100個以上のトロフィーを手に入れている数少ないクラブチームです。
かつて中村俊輔選手が所属し、2024年現在でも古橋選手や前田選手、旗手選手が在籍するなど日本人にゆかりのあるクラブなのでサッカーに詳しくない方でも聞いたことがあるかもしれません。
そんなセルティックですが、英語では「Celtic FC」と表されます。
この英語表記を見てなにかに気付く方もいらっしゃると思います。
そうです。
「Celt」はケルト、つまりセルティック(Celtic)とは「ケルト人、ケルト人の」という意味の言葉となります。
では、なぜサッカーのクラブチーム名が「ケルト人」となったのでしょうか?
セルティックFCは1887年にアイルランドのマリスト教徒であるブラザー・ウォルフリッドによって、グラスゴー(スコットランドの都市)の貧しい人々に食事などを提供することを目的として設立されました。
チーム名がセルティックFCとなった理由は、
・アイルランド人(ケルト人)によって設立されたから
・貧困だったアイルランド系移民を救うため
・アイルランド、スコットランドともにケルト人であるため
など諸説あります。
セルティックFCはアイルランド系ケルト人に設立されたこともあり、アイルランド色を多く含んでいます。
例えば、チームのホーム用ユニフォームに使われている緑と白はアイルランドでよく使われている色であり、本拠地のセルティックパークにはスコットランドの国旗の他にアイルランド国旗が掲揚されています。
セルティックFCの他に、NBAに「ボストンセルティックス」というバスケットチームがあります。
こちらもケルト人がチーム名の由来であり、ボストン付近にアイルランド系移民が多く住んでいたことからセルティックスという名前になっています。