英語で過去のことについて述べるとき一般的に「過去形」が使われますが、述べる内容によっては「現在完了形」が使われます。
この「過去形」と「現在完了形」は混同しやすく、どっちを使ってよいのかわからないと感じる方も多いのではないでしょうか?
今回は過去形と現在完了形それぞれの持つ意味について解説していきます!
過去形・現在完了形が持つ性質
過去形
過去形は過去の状況を表しますが、「距離感」という現在完了形とは異なる性質を持っています。

過去形は現在と”距離”があり、過去形を使った文章は過去の状況だけの説明で現在とは切り離されています。
例)
I played soccer yesterday. (私は昨日サッカーをしました。)
I went to Tokyo last year. (私は去年東京へ行きました。)
この例文は過去のことを述べていますが、あくまで過去の情報のみ(現在と関係性が無い)なので、どこか現在との距離を感じますよね。
現在完了形
現在完了形は「have+過去分詞」で表し、過去から継続して現在のことを述べる際に使われます。

距離のある過去形とは異なり、現在完了形は過去のことを自分の方へ引きつけるようなイメージを持っています。
例)
I have played soccer since I was 10 years old. (私は10歳からサッカーをしています。)
I have been to Tokyo. (私は東京に行ったことがある。)
上記の例文のように、現在完了形は過去に触れながら現在のことを述べています。
過去形とは使い方が異なるのでぜひ気を付けましょう!
ここで注意が必要なのが、現在完了形はあくまで現在のことについて述べているため、一般的に過去を表すワード(last yearやyesterdayなど)といっしょに使うことはできません。
まとめ
このように、過去形と現在完了形は一見似ていますが、過去の事実のみを伝える過去形に対して、現在完了形では過去と現在のつながりが強調されています。
英文法をただ暗記する学習方法の場合、勉強してしばらくの間は覚えていてもすぐに忘れてしまいますし、試験や英会話で少し複雑な文法が登場するだけで太刀打ちできなくなってしまいます。
ただ暗記をするよりも、正しい文法のイメージを掴んで音読などアウトプットトレーニングをすることで、英文法は効率よく習得することができます。
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