Queenの名曲「Don’t Stop Me Now」を皆さんはご存知でしょうか?
Don’t Stop Me Nowという曲名を知らなくても、テレビやCMでよく流れているので誰しもが1度は聞いたことがある曲だと思います。
(映画「ボヘミアン・ラプソディー」のエンディング曲としても使われています)
この曲の歌詞を見ていると
I’m burin’ through the sky, yeah
(僕は空を駆けながら燃えている)
Two hundred degrees that’s why they call me Mr. Fahrenheit
(200度だ だからMr. ファーレンハイトと呼ばれている)
という箇所が目につきますが、このファーレンハイトとは何者なのでしょうか?
なぜ、「ファーレンハイトと呼ばれている」という歌詞が登場するのでしょうか?
今回はDon’t Stop Me Nowに登場するファーレンハイトについて解説していきます!
ファーレンハイトは何者?
Don’t Stop Me Nowに登場するファーレンハイトとは、18世紀のドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトのことを指しています。
皆さんは理科の授業で華氏というワードを目にしたことがあるかと思いますが、ファーレンハイトは水銀を使った温度計を開発した人物で、華氏の華はファーレンハイトの中国語表記「華倫海」から来ています。
そして、華氏は英語で「fahrenheit」と、ファーレンハイトの名前が温度名としてそのまま使われています。
日本ではセルシウス温度(100度で水が沸騰)が使われているため華氏についてほとんど馴染みがありませんが、イギリスやアメリカでは華氏がよく使われており、歌詞に出てくる200度という温度に対して華氏の英語表記であるファーレンハイトの名前を持ち出しているのだと思われます。
ちなみに、華氏212度で水が沸騰する(=セルシウス温度で100度)ので、華氏200度は沸騰しそうな温度くらいの熱さとなります。
実は、Don’t Stop Me Nowにはファーレンハイト以外にもう一人歴史上の人物が登場していますが、いったい誰だかわかりますか?
曲に登場するもう一人の人物は?
Don’t Stop Me Nowに登場するもう一人の人物はゴダイヴァ夫人(ゴディバ夫人)です。
ゴダイヴァ夫人は10世紀前後に活躍したイングランド人で、チョコレートで有名なゴディバの名前やロゴの由来になった人物です。
(Godivaはベルギーの発音ではゴディバとなります。)
曲中では
I’m a racing car passing by like Lady Godiva
(僕はゴダイヴァ夫人のように走り抜けるレーシングカーだ)
として登場していますが、これはゴダイヴァ夫人が裸の姿のまま馬に乗り町中を駆け回ったという伝説を歌詞に取り入れています。
日本ではチョコレートのゴディバが有名なのでゴディバと発音したくなりますが、曲中では本来の英語発音であるゴダイヴァとなっているので歌う際には注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
洋楽には知らない人の名前がたびたび登場しますが、調べてみると日本になじみがないだけで意外と有名な人物だったりします。
この発見も洋楽の面白さであり、歌詞への理解度が高まるとより音楽を楽しむことができ英語力アップにもつながります。
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