皆さんはチョコレートのブランドと聞くと何を思い浮かべますか?
明治や森永など日本企業も有名ですが、チョコレートの本場であるベルギーのブランド「ゴディバ」がとても人気があり有名ですよね!
このゴディバのロゴをよく見てみると、実は馬に乗っている裸の女性が描かれているのをご存知でしょうか?
「チョコレートブランドなのに、なぜ裸の女性?」と感じますよね。
今回はゴディバのロゴの由来について解説していきます!
ゴディバのロゴはなぜ馬に乗った裸の女性?

ゴディバのロゴに描かれている裸の女性は、10世紀〜11世紀のイングランドで活躍した「ゴダイヴァ夫人」がモデルとなっています。
「ゴディバとゴダイヴァって響きが似てる」と感じるかもしれませんが、実はロゴだけでなくゴディバという社名もゴダイヴァ夫人が由来となっています。
(GODIVAの英語発音は「ゴダイヴァ」、ベルギー語発音では「ゴディバ」)
では、なぜゴディバはこのゴダイヴァ夫人の名前を社名にしたのでしょうか?
ゴダイヴァ夫人は先ほど述べた通り10世紀〜11世紀のイングランドの人物で、小さな町であるコベントリーの領主レオフリック伯爵の妻という、一見あまり有名人には思えない経歴ですが、彼女にはとある伝説が残されています。
レオフリック伯爵はコベントリーの領主として、コベントリーを文化的で豊かな街にしようと修道院などの公共施設を次々と建設し、そのたびに税を増やしていきました。
その結果、住民たちが重税で苦しんでしまうようになってしまいます。
心優しい人物であったゴダイヴァ夫人は、重税に苦しむ住民のために夫であるレオフリック伯爵に「税の引き下げ」を懇願しましたが、あえなく却下されてしまいます。
諦めずに何度も税の引き下げを訴えると、伯爵は
「お前(ゴダイヴァ夫人)が一糸纏わぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町を回ることができたら税を引き下げよう。」
という無理難題を出してきました。
これを聞いたゴダイヴァ夫人は、税で苦しむ住民のために翌朝一糸纏わぬ姿で馬に跨り、町中を回ります。
コベントリーの住民は、自分たちのために動いてくれたゴダイヴァ夫人に敬意を表して家の窓をしめ、その姿を見ないようにします。
ゴダイヴァ夫人が要求通り裸で町中を回ったため、レオフリック伯爵は約束通り税を引き下げ、住民たちは重税から解放されることになりました。
このゴダイヴァ夫人の伝説に感銘を受けたゴディバの創業者であるジョセフ・ドラップスとその妻のガブリエルは、自分たちのチョコレートブランドの名前をゴディバと名付け、現在に至ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
同じベルギーのチョコレートブランドの「ヴィタメール」「ピエール・マルコリーニ」は創業者の名前が由来ですが、ゴディバの由来が「イングランドのあまり有名ではない歴史上の人物だった」というのは驚きですよね!
チョコレートブランドはヨーヨッパをはじめ世界各国にあるので、それぞれのブランド名の由来を調べてみるのも面白いかもしれませんね!
コメント