英会話や英語の試験で「Let’s start」や「Let’s get started」をよく耳にすると思います。
多くの人は英語で会話をする時「Let’s start」を使用することが多いと思いますが、TOEICなどの英語の試験では「Let’s get started」が使用されているので、どちらを使用すべきか迷ってしまいますよね。
どちらも「始めよう」という意味ですが、そもそもなぜとても似た表現が複数あるのでしょうか?
また、どちらを使ったら良いのでしょうか?
今回は「Let’s start」と「Let’s get started」に違いや使い方について解説していきます。
Let’s startの解説
Let’s startの文法構造を解説していきます。
Let’s (Let us) + start(動詞の原型)
で、「(私たちで)〜を(動詞を)しよう」という意味になります。
Let’s startで「始めよう」という意味になりますが、この場合何を始めるのかの対象(目的語)が必要になります。
例:
・Let’s start the meeting.(会議を始めましょう!)
・Let’s start fishing.(釣りを始めましょう!)
例文のように、Let’s startを使う場合はその後に目的語が続くことが多くなっています。
また、目的語を伴うことから何を始めるのかがより明確になっているのも特徴です。
Let’s get startedの解説
Let’s get startedの文法構造を解説します。
Let’s(Let us) + get + started(過去分詞)
ここではget + 過去分詞が使われており、「〜される、〜された状態になる」という受動態の一種として表されています。
つまり、Let’s get startedは「開始された状態にしましょう!」から「始めましょう!」となっています。
一般的に受動態は「be動詞 + 過去分詞」ですが、「get + 過去分詞」はより口語的でカジュアルに使用することが多いです。
以下で、get startedの他の「get + 過去分詞」を紹介します。
- get married:「結婚する」(結婚された状態になる)
- get lost:「迷子になる」(道を見失った状態になる)
- get fired:「クビになる」(クビにされた状態になる)
以上の例の他にも、「get + 過去分詞」で表現される文章はたくさんあります。
話を戻しますが、Let’s get startedはイベントやプレゼンテーションのオープニングなどで使われることが多く、目的語を必要としません。
Let’s startとLet’s get startedの比較
Let’s startとLet’s get startedの違いを比較してみます。
Let’s start | Let’s get started | |
文の意味 | 「始めましょう」 | 「始めましょう」 |
文法 | Let’s + 動詞の原型 | Let’s + get + 過去分詞 |
目的語 | 目的語を伴うことが多い | 目的語無しでOK |
使用する場面 | (主に)特定の行動 | (主に)会議やプレゼンの導入 |
以上の表のように、「Let’s start」と「Let’s get started」はそこまで違いがあるわけではなく、どちらもどの場面で使っても問題なく使用することができます。
ただ、英語のリスニング試験や英語でのプレゼンテーションの導入では「Let’s get started」がよく使用されているので、そこで戸惑ってしまわないように気をつけましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「Let’s start」と「Let’s get started」は、どちらも「始めましょう!」という意味で使われますが、文法やニュアンスが僅かに異なります。
基本的にどちらを使用しても間違いではありませんが、状況や雰囲気に応じて使い分けることでより英語の表現力が深まりますので、ぜひ使い分けに挑戦してみてください!