英語で「なんて美しいんだ!」や「なんて速いんだ!」といった感情を表現するときに、よく「what」や「how」が使われています。
これらは驚きや感動、喜び、悲しみなどの感情を表現する「感嘆文」と呼ばれており、映画や日常会話でよく登場するくらい英語での表現に欠かせないものとなっています。
しかし、「what」や「how」を使う感嘆文の構造はよく似ているため、この2つの使い方の違いがよくわからない方や苦手意識を持っている方も多いのではないかと思います。
今回は感嘆文の「what」と「how」の文法を解説していきます!
感嘆文とは

まずは感嘆文とはどのようなものなのか解説していきます。
感嘆文は話し手の感情を強調して伝える文で、日本語だと「なんて〜なんだ!」「すごい〜だ!」のように使われます。
英語で感嘆文を表現する際主に使用されるのは「what」と「how」の2つで、使い方も少し似ています。
そのため、テストで感嘆文「what」と「how」の言い換え問題や並び替え問題に直面すると、どっちがどっちかわからなくなってしまうことが多く苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「what」と「how」を使い分けるポイントは1つなので、慣れてしまうととても簡単です。
それを以下で解説していくので、ぜひモノにしましょう!
「what」を使った感嘆文
「what」を使った構文は以下のようになります。
What + (冠詞) + 形容詞 + 名詞 + 主語 + 動詞
「What」を使う感嘆文の特徴として、強調する箇所に名詞が含まれます。
例えば
What a beautiful girl you are!(あなたはなんて美しい少女なんだ!)
は、「あなたはなんて美しい”少女”なんだ!」のように、「what」を使った感嘆文では名詞である少女を強調しています。

以下に例文を載せているので、強調している対象に注目しながら見てみてください。
- What a nice bag!(なんて素敵なバッグなんだ!)
- What beautiful flowers!(なんてきれいな花たちなんだ!)
- What a smart boy you are!(あなたはなんて賢い少年なんだ!)
注:口語(会話中)ではしばしば主語 + 動詞は省略されることがあります。
「how」を使った感嘆文
「how」を使った構文は以下のようになります。
How + 形容詞/副詞 + 主語 + 動詞
「how」を使った感嘆文の特徴は、「how」は形容詞や副詞を強調するところにあります。
例えば
How beautiful you are!(あなたはなんて美しいんだ!)
は「あなたはなんて”美しい”んだ!」のように、美しいという形容詞を強調する文になっています。

以下に例文を載せているので、強調している対象に注目しながら見てみてください。
- How kind you are!(あなたはなんて親切なんだ!)
- How quickly he ran!(彼はなんて速く走ったんだ!)
注:口語(会話中)ではしばしば主語 + 動詞は省略されることがあります。
「what」と「how」の使い分けと注意点
「what」と「how」を比較
先ほど解説した感嘆表現「what」と「how」を比較していきます。
「what」を使った感嘆表現 | 「how」を使った感嘆表現 | |
構文 | What + (冠詞) + 形容詞 + 名詞 +主語 + 動詞 | How + 形容詞/副詞 + 主語 + 動詞 |
特徴 | 名詞を修飾 | 形容詞/副詞を修飾 |
この表をしっかり押さえることができれば、試験で迷うことがなくなるのでぜひ覚えておきましょう!
「what」と「how」の注意点
ここでは、感嘆表現「what」と「how」の間違いやすい点を表にまとめています。
「what」の場合 | 「how」の場合 | |
名詞を修飾 | ◯ | × |
形容詞/副詞を修飾 | × | ◯ |
冠詞(a、an、the) | ◯ | ×(名詞では無いため) |
主語、動詞の省略 | ◯ | ◯ |
表のように、「what」の場合は形容詞や副詞を修飾することはできず、また「how」で名詞を修飾することはできないため、試験で感嘆文が登場した際は何を修飾しているのかを確認するとミスをしなくなります。
また、「what」は名詞を修飾するため冠詞が必要になりますが、試験などではつい忘れてしまいがちなポイントですので注意しましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「what」や「how」を使う感嘆表現はついどっちがどっちか分からなくなりがちですが、基本構文をしっかりと理解すれば簡単に問題を解くことができるほか、英会話やスピーチでも感嘆表現を自然に使いこなせるようになります。
特に英会話では感嘆表現を使うとより表現の幅が広がるので、ぜひ感嘆文をマスターしてみてはどうでしょうか!