「TOEICのスコアが伸び悩んでいる」「リーディングやリスニングの解答スピードに自信がない」
毎日英語を勉強をしているという方の中にも、このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか？
実は、音読を学習に取り入れるだけで、TOEICのスコアは大きく伸びることがあります。
「音読ってただ声に出すだけじゃないの？」
「TOEIC対策に本当に効果あるの？」
このように疑問に思う方もいるかもしれませんが、音読をすることでより効果的に英語を学ぶことができます。
この記事では、TOEICのスコアアップに音読が効果的な理由を科学的根拠と実践例を交えて解説し、さらにおすすめの音読トレーニング法や教材もご紹介します。
音読がTOEIC対策に効果的な理由
英語の「語順感覚」が身につく
TOEICでは時間内に大量の英文を処理する必要があるため、「いちいち日本語に訳す」癖があると間に合わず、最後まで問題を解くことができません。
音読を続けることで英語の語順に慣れ、英語を英語のまま理解する回路（英語脳）が作られます。
また、音読を通して英語の語順や助詞・助動詞に慣れてくると、パート5・6の文法・語法や穴埋め問題も自然と答えを導き出せるようになり、時間に余裕が生まれます。
読解・リスニング力を同時に伸ばせる
音読では、英語を目で読みながら耳で聞き、自分の声で発話するため、
- リーディング
- リスニング
- スピーキング
という3技能を一度に鍛えることが可能です。
特に、TOEICリスニングPart 2・3・4の強化には音読は絶大な効果があります。
大手英会話教室も音読を推奨
大手の英会話教室のTOEIC対策講座でも、音読を使った学習法が導入されています。
例えば、英語の参考書で有名な桐原書店のオンライン教室「KIRIHARA Online Academy」や「ワールドトーク」では、TOEIC対策の一環として音読を取り入れています。
このように、大手の英会話教室でもTOEIC対策に音読が使われているので、ぜひ音読学習を取り入れてみましょう！
音読はTOEICのリスニング対策に効果的！
TOEICのリスニングセクション（Part 1～4）は、聞いた内容を瞬時に理解して選択肢を選ぶ力が求められます。
しかし、英語の音声をただ「聞き流す」だけでは、耳が英語に慣れるまで時間がかかるのが現実です。
音読やシャドーイングをすることで、より効率よくリスニング対策をすることができます。
音読で「音の認識」と「意味処理」を同時に鍛えられる
英語音声を聞きながら声に出す音読は、リスニングの音声認識スピードと意味処理スピードの両方を鍛えられます。
特に、TOEICに特化したスクリプトを音読することで、本番でよく使われる語彙や表現に耳が自然と慣れていきます。
シャドーイングと組み合わせると効果倍増
音読の応用として、シャドーイング（聞いた直後にまねして発音する練習）を取り入れることで、リスニング力が飛躍的に向上します。
TOEICのリスニング対策の教材を音読・シャドーイングをすることで音と意味の「処理速度」が上がり、Part 3・4のような長めの会話・説明文も聞き取れるようになります。
TOEICで高得点を目指す方にとってリスニングパートは得点源になるので、音読やシャドーイングをして対策しましょう。
TOEIC学習に取り入れるべき音読のやり方
TOEIC学習に特化した音読トレーニングは、以下の3ステップが基本です。
ステップ1：意味を理解してから音読
まずは英文の意味をしっかり理解しましょう。
TOEICの公式問題集や対策本の例文を使用して、意味・構文・語彙を確認してから音読します。
ステップ2：スピード音読（速く・正確に）
TOEIC本番では、処理スピードが求められます。
ネイティブ音声に近いスピードで音読し、速く読めるようになることを意識しましょう。
ステップ3：シャドーイングでリスニング力アップ
音読に慣れてきたら、聞いた音声に少し遅れて追いかける「シャドーイング」も効果的です。
特に、このシャドーイングはリスニングの即時理解力が飛躍的に向上するので、リスニングを強化したい人におすすめです。
TOEIC音読におすすめの教材3選
① 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』
TOEIC受験者の必須教材です。
音声付きで、実際のテストと同じ形式で練習できるため、本番と同様のスピード・語彙・構文を音読に使えるのが最大の魅力です。
② 『金のフレーズ』（TOEIC L&R TEST 出る単特急）
TOEIC頻出単語を中心にした、例文ベースの単語帳です。
1フレーズ音読に最適で、語彙と文の型を一緒に音読で覚えられるのでリスニングだけでなく語彙力向上にも向いています。
③ TOEIC(R)テスト 990点 新・全方位 リスニング
TOEICのリスニング対策で人気のある教材です。
本番同様の形式の問題がたくさん含まれているので、リスニングパートで高得点を目指したい方におすすめです。
英字新聞『The Japan Times Alpha』も音読におすすめ
Japan Timesの英字新聞『The Japan Times Alpha』は日本や世界情勢のニュースを英語で読むことができます。
また、ニュースのほかに記事の解説動画や時事キーワード集、記事読み上げ音声など英語学習に必要なものが揃っているので、TOEIC学習だけでなく留学を希望している方や海外で働いてみたい方にもおすすめです。
Kindle Unlimitedで音読教材を活用しよう
実は多くのTOEIC対策教材がKindle Unlimitedで読み放題になっています。
スマホやタブレットで英文と音声を一緒に使えるので、音読トレーニングに向いています。
例えば
- 『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣ(R)テストの英文法』
- 『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣ Ｌ＆Ｒテスト総合模試』
- 『TOEIC L＆R TEST 出る問特急 金の文法』
といった、TOEIC対策として人気のある参考書が読み放題で使うことができます。
Kindle Unlimitedを試してみる音読を続けるコツ【挫折しない方法】
毎日10分だけでもOK！
時間が取れない方や長続きしない方は、とりあえず10分を目標に頑張ってみましょう！
「朝起きてご飯を食べる前の10分」や「寝る前の10分」など、毎日決まった時間を決めることで習慣化しやすくなります。
まずは無理なく始めてみて、余裕ができたり習慣化できたりしたら音読の時間を伸ばしていきましょう。
録音して聞き返す
スマホなどを使って、自分が発した言葉を録音して聞き直してみましょう。
初めはぎこちない英語かもしれませんが、お手本の音声に近づけようとすることで音読やシャドーイングの回数が自然と増えていきます。
目標を立てる
目標点数を立てて、その点数が取れるまで音読を続けてみましょう。
この方法の場合、音読をしたことで点数という結果が出てきますし、成功体験として残るので今後のモチベーションにも繋がります。
まとめ｜音読はTOEIC対策の「最短効率ルート」
音読は、TOEIC対策における読む・聞く・話す・覚えるを同時にこなす最強の学習法です。
音読は時間がかかってしまうので一見効率が悪く感じてしまうかもしれませんが、説明してきた通り効率的で効果的な学習法です。
「単語やフレーズが覚えられない」「リスニングが苦手」「読解が遅くて時間が足りない」といった方には音読が圧倒的におすすめです。
今日から1日10分でもいいので、音読をTOEIC対策に取り入れてみましょう。
「急がば回れ」の通り、点数アップへの最短ルートになるはずです！
