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「英語を聞き取れるようになりたい」「話せるようになりたい」
そんな願いを叶える学習法のひとつが「シャドーイング(shadowing)」です。
シャドーイングは、プロの通訳者も実践している英語トレーニング方法の1つです。
英語を聞いて、すぐ後を追って発音することで、リスニング力・スピーキング力・発音・語順感覚などを同時に鍛えられます。
今回は、シャドーイングの効果、正しいやり方、初心者向けのコツ、さらにおすすめの教材まで、徹底的に解説します。
シャドーイングとは?

シャドーイングとは、英語音声を聞いて、1〜2語遅れてそのまま真似して発音していく練習方法です。
英文を読むときはつい日本語に訳しがちですが、シャドーイングでは、意味は考えずリズム・イントネーション・発音をそっくりまねるのが特徴です。
たとえば、こんな感じです。
音声: I’m going to the library today.
あなた:(すぐ後を追って)I’m going to the library today.
通訳学校や英語学習塾でも広く採用されており、「使える英語」を身につけたい人にとって非常に有効な学習法です。
なぜシャドーイングは英語学習に効果的なのか?
- ネイティブのスピードとリズムに慣れられる
- リスニング力が格段にアップする
- スピーキング・発音も向上する
- 文法や語彙が「生きた形」で身につく
1. ネイティブのスピードとリズムに慣れられる
英語は日本語と比べて、速く・音がつながり・強弱がある言語です。
日本語は1音ごとハッキリと発音するのに対して、英語は「発音しない音」や「前後の音が混ざった発音」があるので、トレーニングを積まないとネイティブのようなスピーキング・リスニングはできるようになりません。
シャドーイングを通じて、ナチュラルな英語のスピードとリズムに耳と口を慣らせましょう。
2. リスニング力が格段にアップする
ただ音を聞くだけでなく、聞こえた通りに即座に発音する訓練をすることで、音の変化や省略に敏感になります。
「聞き取れない箇所は自分で発音できない」というメカニズムは理解できますが、これを逆にいうと「自分で発音できる音は聞き取れる」ことになります。
つまり、シャドーイングで「聞こえるようにする」ための耳を作っていけるのです。
3. スピーキング・発音も向上する
音を口に出すことで、正しい発音や英語らしいイントネーションが身についていきます。
また、英語の語順感覚も自然に理解できるようになるので、スピーキング時の構文力はもちろん、文法問題や並び替え問題にも役立ちます。
4. 文法や語彙が「生きた形」で身につく
教科書の例文でももちろん効果はありますが、実際に使われている英語(ニュースや映画など)をそのまま真似することで、より実践的なフレーズや語彙が定着します。
シャドーイングの正しいやり方
以下の5ステップで、無理なくシャドーイングを習慣化できます。
ステップ1:音声素材を選ぶ(1〜2分が理想)
ステップ2:スクリプトを見ながら内容を理解
ステップ3:リピーティングで音と内容を結びつける
ステップ4:シャドーイングをしよう!
ステップ5:録音&振り返りで精度を上げる
ステップ1:音声素材を選ぶ(1〜2分が理想)
初心者はナチュラルスピードすぎる素材よりも「聞き取りやすさ」を重視しましょう。
映画などのネイティブの会話は、会話のスピードの速さはもちろん音と音が繋がっているので、慣れていないと「聞き取り・発音」のどちらもできません。
初めはシャドーイングや音読用の教材から始めることをおすすめします。
ステップ2:スクリプトを見ながら内容を理解
最初は必ずスクリプト(英語字幕)を用意しましょう。
知らない単語や文法をチェックして、事前に意味を把握しておきましょう。
ステップ3:リピーティングで音と内容を結びつける
音声を止めて1文ずつ、スクリプトを見ながら発音する「リピーティング」を行います。
ここで音の特徴や文の構造に慣れておきましょう。
シャドーイング用の教材であれば「リピーティング」の音声が入っていることが多いので、まずはそちらから始めることをおすすめします。
ステップ4:シャドーイングをしよう!
スクリプトを見ずに、音声を流しながら後を追って声に出します。
最初は難しく感じますが、徐々にスムーズに言えるようになります。
どうしても慣れない方は、はじめはスクリプトを見ながらでも構いません。とにかくしっかり英語を聞いて、それを正確に発音することを心がけましょう。
ステップ5:録音&振り返りで精度を上げる
自分の声を録音して聞くことで、自分の発音の癖や聞き取れていない部分がよくわかります。
音声通りの発音に近づけようとすることで、リスニング力・スピーキング力が大幅に向上します。
大変な作業になりますが、ぜひチャレンジしてみましょう!
初心者でも挫折しない!シャドーイングのコツ
1. 難しすぎない音声を選ぶ(中学レベルの英文が最適)
最初からネイティブの早口ニュースや映画を使うと挫折しやすくなります。
中学〜高校初級レベルの短い英文を使った教材から始めましょう。
2. スクリプト(英文と和訳)を必ず用意する
「聞いてマネする」だけでなく、英文の意味と構造を理解しながら音読することが重要です。
スクリプトなしでのシャドーイングは、初心者には負担が大きすぎます。
3. 最初は「リピーティング(追いかけ読み)」から始める
音声と同時に話すのが難しい場合、まずは「一文ずつ区切って復唱するリピーティング」がおすすめです。
慣れてきたら徐々にシャドーイングに移行するとスムーズに上達できます。
シャドーイング用の教材だと、この「一文ずつ区切って復唱するリピーティング」用の音声をダウンロードできるものが多いので、まずはこちらから始めてみるのもよいかもしれません。
4. 「音真似」ではなく「意味を込めて読む」ことを意識
ただ口を動かすのではなく、感情・意図・抑揚を意識して声に出しましょう。
淡々とこなすよりも発音の抑揚などを意識することで、リスニング力とスピーキング力の両方に効果があります。
5. 毎日短時間でも続けることが最も大切
一度にたくさんやるよりも、毎日10分でも継続する方が圧倒的に効果があります。
シャドーイングは紙の参考書や電子書籍、英語アプリとさまざまな方法でできるので、続けやすいと思ったもので学習することで「継続」することができます。
シャドーイングにおすすめの教材・アプリ
書籍:「TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング」谷口恵子(著)
この本は「どうしたら英語のリスニング力が上がるのか」という疑問に対して、シャドーイングを使った効果的な英語リスニングトレーニング法を紹介しています。
著者である谷口恵子さんが、TOEICリスニング満点を達成した「1日30分×3ヶ月シャドーイングの中心とした独自のトレーニング」を紹介しており、リスニングだけでなく英語力全体が向上すると人気のある1冊です。
「シャドーイングの仕方がわからない」といった方や「TOEICや英検のリスニングの点数を上げたい」といった方に特におすすめです。
書籍:「英語リプロダクショントレーニング」小倉慶郎(著)
この本は、プロ通訳者の強化メソッドをベースに「英語を話す」ために必要な訓練を圧縮した4STEP方式を使って英語を学ぶという教材です。
- STEP1:クイック・レスポンスで、単語・フレーズをアクティブ化
- STEP2:シャドーイング&リピーティングで、口と耳が英語に慣れる
- STEP3:サイト・トランスレーションで、文単位で話せる
- STEP4:リプロダクションで、ストーリーを英語で伝える力が付く
このメソッドでは、シャドーイング・リピーティングを通して英会話力を含めた「英語力」を身につけることができます。
書籍:「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」森沢洋介(著)
この本は、音読・シャドーイングに特化した教材です。
シャドーイング用の音声だけでなく「リピーティング用」の音声も含まれているので、丁寧に学習することができるのがこの本の特徴です。
この「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」は初心者向けの難易度ですが、「ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング 中級レベル」という中級者向けのシリーズもあるので自分もレベルにあった教材を選びましょう。
英語アプリ:「TORAbit」
TORAbitは「シャドーイング・瞬間英作文」に特化した英語学習アプリです。
TORAbitでは、ネイティブ英語の音声変化を確認しながら5STEPでシャドーイングのトレーニングをすることができます。
また、TORAbitはただのシャドーイングアプリではなく、最新のAI技術を使ってシャドーイングした音声を自動で「採点」して、数値化して教えてくれます。
自分の声を録音して聞かなくても、数値化して採点してくれるのでより発音の向上に繋がります。
英字新聞:「The Japan Times Alpha」
英字新聞「The Japan Times Alpha」は、毎週金曜にその週の英語ニュースが届き読むことができるサービスです。
新聞には単語帳では学べない英語表現や生きた英語がたくさん含まれているので、お子さんから社会人まで幅広い世代で英語学習として活用されています。
この「The Japan Times Alpha」は契約した方限定のサービスとして、英字新聞の音声・英字新聞の解説動画・ワード集など独自の学習サービスが豊富なので、英語が苦手な方でも取り組みやすい設計になっています。
シャドーイングにおすすめのアイテム
Kindle Unlimited
Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、Amazonが提供する電子書籍の読み放題サービスで、英語学習者にとってはシャドーイングの教材を無制限に探せる宝庫です。
特に、シャドーイングに適した「英語のスクリプト付き音声教材」や「英語対訳本」「シャドーイング専用本」などが多数ラインナップされています。
先ほど紹介した「TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング」や「英語リプロダクショントレーニング」もこの読み放題に含まれています。
シャドーイングでは「聞いた英語をすぐに口に出す」トレーニングが基本ですが、英文が手元にあると、意味の確認や発音の補助として非常に効果的です。Kindle本であればスマホやタブレットで音声を流しながら同時にスクリプトを表示できるため「リスニング→音読→確認」の流れがスムーズになり、紙の本よりも圧倒的に効率よく練習できます。
また、Kindle本は「音声ダウンロード」付きのものも多く、音声とテキストの連携が取りやすい点もメリットです。無料体験期間を利用すれば、コストをかけずに複数の教材を試すことも可能です。
つまり、「読む」と「聴く」の両方を手軽に、しかも多数の教材から選べるという点で、Kindle Unlimitedはシャドーイング初級者から中級者にとって非常におすすめです。
最初の1ヶ月は無料で試すことができるので、興味がある方はぜひ試してみてください!
Audible
Audible(オーディブル)はAmazonが提供するプロのナレーターによる音声読書サービスです。
英語のリスニング力向上に効果的とされていますが、シャドーイング教材としても非常に優れた特長を持っています。
まず、Audibleの音声はすべて自然で高品質なナレーションで、発音・リズム・抑揚などが正確です。これにより、模倣する対象として非常に適しており、ネイティブらしい話し方をそのままコピーできるのが大きな利点です。
さらに、再生速度を0.5倍〜3.5倍まで自由に調整できるため、最初はゆっくり聞き取ってから徐々にスピードを上げるというシャドーイングの段階的練習にも対応可能です。また、アプリ上でブックマークや区間リピート機能を使うことで、繰り返しトレーニングもしやすくなっています。
英語学習向けのオーディオブックも豊富で、英語学習者向けに書かれたリスニング教材や、語学コース、会話練習に使えるストーリーブックなどもラインナップされています。
例えば、一昔前に日本中で流行った「スピードラーニング」の全巻(20万円相当)が聴き放題に入っており、とてもお得に英語の学習を進めることができます。
移動中や家事の合間など、“ながら学習”でシャドーイングができるのもAudibleならではの強みです。通勤や通学時間を学習時間に変えたい方に、特におすすめのサービスといえるでしょう。
オープンイヤー型イヤホン:『SHOKZ』OpenFit2
「SHOKZ OpenFit 2」は耳をふさがない“オープンイヤー型”のイヤホンで、英語のシャドーイングに非常に適しています。
このイヤホンのメリットは、「周囲の音を聞きながら英語音声をクリアに聞けること」と「イヤホンをつけた状態で自然に声を出せること」です。
従来のカナル型イヤホンは、音質は良いもの耳を塞いでしまうため耳が疲れやすく、痛みが出る場合があります。また、耳を塞いだ状態で声を出すと自分の声が振動して「声を出しづらい・音が聞き取りづらい」状態になってしまいます。
その点OpenFit2は、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンなので長時間装着しても耳が痛くなりにくく、軽量かつフィット感も高いため、毎日のシャドーイング習慣が快適に続けられます。
音質も進化しており、発音やリズムの細部までしっかり聞き取れるのも魅力です。
まとめ:シャドーイングで英語の「反射神経」を鍛えよう!
シャドーイングは、英語を英語のまま「聞く」「話す」ための訓練なので、リスニングだけでなく、発音・スピーキング・語順の感覚も同時に鍛えられます。
つまり、シャドーイングとは、英語力全体を向上させることができる理想的なトレーニングになります。
ぜひ今日からシャドーイングを取り入れて、英語力の土台をレベルアップさせていきましょう!
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