英語を話せるようになりたいけど、
「文法を間違っていてもネイティブに伝わればOK」
「丸暗記の文法書じゃ、会話には役立たないのでは?」
など、英語を話すために英文法は必要ないと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実は英語を話せるようになるためには英文法の学習は必須になります。
「中学・高校で英文法を勉強したけど英語が話せない」と思うかもしれませんが、ただ文法を暗記するのではなく、「声に出す」「自分で文を作る」 のようなアウトプット型のトレーニングを行うことで英語がだんだんと口から出るようになります。
そこでおすすめな本が、James M. Vardaman 著の『毎日の英文法』です。
今回は、『毎日の英文法』とはどのような本なのか、なぜこの本は英語学習に向いているのかを解説します。
『毎日の英文法』ってどんな本?

『毎日の英文法』は、英語教育者James M. Vardaman氏による、日本人学習者向けの英文法トレーニング本です。
この本は、著者であるJames M. Vardamanというアメリカ人の方が「日本語を習得する際に効果があった学習方法」を参考に作られたという珍しい文法教材となっています。
英文法の教材と聞くと文法解説・問題演習を思い浮かべるかもしれませんが、この教材は文法のポイント解説が少しあるだけで、その他は音読トレーニング用の英文がぎっしりと詰まっています。
各文法項目ごとに解説・例文が載っているので理解がしやすく、音読や瞬間英作文の教材としても活用できるので、スピーキングや英作文の基礎力を養うのに役立ちます。
中学〜高校レベルの英文法なので無理なく学べる構成となっており、基礎から英語力をやり直したい人にも最適です。
なぜ英語学習に音読・瞬間英作文トレーニングが効果的?
音読が効果的な理由
音読は、英語を「読む」だけでなく「声に出す」ことで、脳・口・耳を同時に使う学習法です。
文章を声に出して読むことで、単語や文法の理解が深まるだけでなく、英語のリズムやイントネーション、語順にも慣れることができます。特に日本人は、頭では理解していても口に出す経験が少ないため、音読を通して「英語を話す回路」を鍛えることが大切です。
また、音読は英会話だけでなく、リスニング力の向上にも役立ちます。英語の文章を前から理解できるようになるので、英語を聞いたらそのまま意味がわかるようになってきます。
このように、英語脳を作るためには、インプットだけでなく「アウトプットしながら理解する」という音読トレーニングが非常に効果的です。
瞬間英作文が効果的な理由
瞬間英作文とは、日本語の文章を見て、すぐに英語の文を口に出して作るトレーニングです。
これにより、英語の文法や語順を瞬時に組み立てる「反射神経」が鍛えられ、英会話でとっさに英文を作る力が身につきます。
単なる文法の暗記では、知識はあってもスムーズに言葉が出てきませんが、瞬間英作文を繰り返すことで、頭の中で「日本語→英語」の変換スピードが速くなり、会話の場面でも自然に英語が出てくるようになります。
また、自分で英文を作る過程で、文法の理解不足や語彙の抜けに気づくこともでき、弱点の克服にもつながります。
英語を話す力を鍛えたい人にとって、瞬間英作文は非常に効果的なアウトプット練習法です。
『毎日の英文法』の特徴
前置詞や時制など実用的な英文が含まれている
英文法を知識として持っていても、その知識を実際に使いこなせる方はほとんどいません。
それは、英語を「知識」として持っているだけで、使いこなすための「スキル」を持っていないためです。
『毎日の英文法』では、全64項目と重要な文法を全て網羅しており、音読トレーニングを通して暗唱できるようになることで、英語を使いこなす「スキル」が身についてきます。
掲載されている例文も実用性があるものばかりなので、英会話学習として最適です。
約160ページと薄く、音読練習も継続しやすい
英文法の本と聞くと「分厚い・重い」というイメージがあるかもしれません。
分厚い本は何時間勉強してもなかなか進まないのでモチベーションの維持が難しく、重い本は持ち運びが大変でつい本棚に置きっぱなしになりがちです。
しかし、この『毎日の英文法』は約160ページと薄くて軽く、数時間で読み終わるボリュームになっているので、何度も繰り返し音読トレーニングがしやすい構造になっています。
英語脳を作るためのアウトプット学習に最適
英語学習と聞くと、リーディングやリスニングといったインプット学習を思い浮かべる方が多いと思いますが、このインプット学習だけでは英語脳は育ちません。
しかし、この『毎日の英文法』は音読(瞬間英作文)向きのアウトプットトレーニングの教材なので、効率よく英語脳を育てることができます。
『毎日の英文法』を使った音読&瞬間英作文のやり方
1. 音読トレーニングのやり方
- 文法ポイントのイメージをつかむ
- 例文を読んで意味を理解する
- 音声を聞きながらテキストを見て音読をする(5回以上)
- 音声を聞きながらテキストを見ずに暗誦する(5回以上)
- 入れ替えトレーニングをする
『毎日の英文法』は、以上のように英文法の習得に音読トレーニングを推奨しています。
英語の勉強というよりは、筋トレのように何度も繰り返し音読トレーニングをして英語を体に叩き込みましょう!
2. 瞬間英作文トレーニングのやり方
『毎日の英文法』は各文法項目ごとに分かれており、ページの見開きで英語・日本語が書いてあります。
この形式は『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』と同じで、この日本語の部分を見て英文を声に出すトレーニングを行うことで瞬間英作文トレーニングを行うことができます。
このトレーニングを繰り返すことで、話したいと思ったことを英語で表現できるようになります。
まとめ:音読・瞬間英作文で「使える英語力」を身につけよう!
「文法を勉強しても英語が話せない」というのは、英文法の学習が意味がないのではなく「 アウトプットトレーニング」をほとんどしてないからです。
『毎日の英文法』の著者の方も、多くの日本人と同様「文章を読むことができる・リスニング音声を理解できるけど、ネイティブの日本人の日本語が聞き取れない・話せない」という状態だったそうです。
そこから音読トレーニングを始めたことで日本語を習得することができ、その経験から音読の重要性を説いています。
この本の著者のように『毎日の英文法』を使って「音読トレーニング」「瞬間英作文トレーニング」といったアウトプットトレーニングを何度も繰り返すことで、英語脳が育ち、自然と英語が口から出るようになります。
皆さんも、今日から『毎日の英文法』でアウトプットトレーニングをしてみてはいかがでしょうか!
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