英語学習をしている方にとって語彙力は会話・読解・試験のすべてに直結する超重要スキルなので、単語帳選びに迷ってしまい、つい時間をかけてしまう方も多いですよね。
また、人気のある単語帳として有名なものに『英単語ターゲット1900』がありますが、近年この本を元にした『英文で覚えるターゲットR』が誕生しており、さらに単語帳の選択肢が多くなっています。
今回は、この2冊の違いや特徴を徹底比較し、あなたの目的に合った単語帳を選ぶためのヒントを解説します。
『英単語ターゲット1900』とは?
『英単語ターゲット1900』は、長年にわたり多くの受験生や英語学習者に支持されてきた定番の英単語帳です。高校英語から大学受験、さらには英検やTOEICなどの一般英語試験まで幅広く対応できる内容で、特に大学受験生にとっての必携書といえる一冊です。
この本の大きな特徴は、掲載されている1,900語が頻出順に並んでいる点です。
よく出る単語から効率よく学べるため、限られた時間の中でも成果が出やすい構成になっています。また、各単語には品詞や例文、派生語の情報も丁寧に記載されており、単語の使い方や意味の広がりまでしっかり学べるのも魅力です。
さらに、レイアウトが非常にシンプルで見やすく、繰り返しの復習にも最適です。音声をダウンロードしたり、音声アプリ「ターゲットの友」と連携させることでリスニングや発音練習も可能になり、スキマ時間を活かした学習にも対応しています。
語彙力を着実に伸ばしたい受験生・大学生にとって、まさに“王道”の一冊です。
- 入試やTOEIC、英検対策で「語彙を広く・早く」覚えたい人
- 基本→応用と段階的に学びたい人
- 日本語訳とセットで語彙をインプットしたい人
『英文で覚えるターゲットR』とは?
『英文で覚えるターゲットR』は、従来の単語帳『英単語ターゲット1900』とは一線を画す、文脈重視型の英単語学習書です。定番の『英単語ターゲット1900』に収録されている重要語の中から、約1,500語を厳選し、それらを短い英文の中で自然に覚えられるよう工夫されています。


この本の最大の特徴は、「単語リスト + 英文」を通じて語彙を習得する設計になっている点です。各単語は、意味のある文脈の中で登場するため、使い方やニュアンスまで理解しやすく、単なる暗記ではなく“使える語彙”として身につきます。
「1,500字だとターゲット1900よりも語彙の数が少なくない?」と感じる方もいるかもしれませんが、単語リストに載っている単語数が約1,500字で、英文の語彙と合わせるとターゲット1900よりも多くなります。
すべての英文にはネイティブ音声が付属しており、リスニング・音読・シャドーイングなどにも活用可能なので、語彙力と同時に読解力や発音、リズム感覚も磨けるようになっています。
高校生や大学生、英語を実際に「使いたい」と考えている社会人の方にとって、「読む・聴く・覚える」を一冊で完結できる、非常に実用的な英単語教材です。
- 単語を「文の中」で覚えたい人
- 長文を読みながら語彙力をつけたい人
- アウトプット形式で語彙を学びたい人
『ターゲット1900』と『ターゲットR』の違いを比較表で整理!
以下に、『英単語ターゲット1900』と『英文で覚えるターゲットR』の比較表を載せています。
比較項目 | 『英単語ターゲット1900』 | 『英文で覚えるターゲットR』 |
掲載単語数 | 1,900語 | 約1,500語 (英文と合わせるとさらに多い) |
学習スタイル | 単語リスト形式 | 「単語リスト + 英文」形式 |
音声 | 音声・アプリ | 全英文音声付き |
習得目的 | 語彙強化 | 「語彙 + 読解」強化 |
対象レベル | 英語初心者〜大学受験レベル | 大学受験レベル以上 (英文のレベルは高め) |
用途 | 試験用の語彙力アップ | 試験・実用英語の習得 |
特徴 | 見やすいレイアウトで暗記向き | 英文と単語リストで読解力と語彙を強化 |
結論:どっちがあなたに合っている?
あなたのタイプ | 『英単語ターゲット1900』 | 『英文で覚えるターゲットR』 |
大学受験や英検用など語彙強化をしたい | ◯ | ◯ |
まずは語彙力を増やしたい | ◯ | △ |
文章の中で語彙を身に付けたい | △ | ◯ |
読解力や文法も身に付けたい | ー | ◯ |
『英単語ターゲット1900』と『英文で覚えるターゲットR』は表紙や名前が似ているのであまり変わらないと思うかもしれませんが、形式だけでなく難易度も異なります。
「単語帳はどれを選んでも変わらないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、
・英単語をひたすら暗記して覚えたい→『英単語ターゲット1900』
・単語だけじゃなく、英文読解や文法も鍛えたい→『英文で覚えるターゲットR』
のように、目的に合わせて単語帳を選ぶことでより効果的に英語学習を進めることができます。
まずは自分自身がどのような目的や形式で単語を学びたいのか確認して、それから単語帳を選んでみましょう!
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