「単語を覚えたのに英語長文が読めない」
「英語を日本語に訳せない」
このように、英語の勉強をしているのに「英文がちゃんと読めない」という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
これは、「語彙力や英文法の学習が足りない」という訳ではないかもしれません。
英単語や英文法はもちろん英語学習において非常に重要ですが、英文をしっかりと理解するためには「英文解釈」のトレーニングが必要になります。
今回は、英文解釈とは何か、また英文解釈の重要性とおすすめ教材を紹介します。
英文解釈とは何か?
英文解釈とは、英語の文章を文法や構文に基づいて正確に読み解く力を指します。
特に英語は語順や修飾関係など基本文型が日本語と異なるため、表面的に読むだけでは誤解しやすくなりますが、英文解釈力を鍛えることで英文を論理的に読み取る力がつき、リーディング力や英作文力、さらにはスピーキング力の土台にもなります。
特に、英語の長文読解や英作文、さらにはTOEICや英検といった試験で得点力を高めたい場合、この「英文解釈」の力が非常に重要になります。
英文解釈が英語学習に重要な3つの理由
1. 英文の正確な理解ができるようになる
英文解釈を学ぶことで、「何となく読める」から「正確に読める」に変わります。
英語は語順や修飾関係が日本語と異なるため、主語や動詞の位置を見抜く力がないと意味を取り違えることがよくあります。
特に関係代名詞や分詞構文を含む複雑な構文では、英文解釈のスキルが不可欠です。
2. 英文法の理解が深まり、実践力がつく
英文解釈を通じて文法事項が繰り返し登場するため、自然と英文法が「使える知識」になります。
文法単体で学んでもそれだけでは実践で使いこなせるようになりませんが、英文解釈をして実際の英文でそれがどう使われているかを見ることで、文法知識がより定着します。
3. 長文読解や英作文にも応用できる
英文解釈で身につく力は、試験の読解問題だけでなく、英作文にも直結します。
英語の構文を読み取れるようになるだけでなく実際に書くトレーニングを取り入れることで、自分で英語を書くときにも正確な構造で表現できるようになります。
英文解釈はインプットだけでなくアウトプットを行うことでより深く理解することができます。
英文解釈を学ぶのにおすすめの学習法
構文解説書を読み、例文を実際に書いてみる
まずは『ポレポレ英文読解プロセス50』や『英文解釈教室』といった構文系の参考書を使い、SVO、関係詞、準動詞などの構造の分析を繰り返すのがおすすめです。
文章の構文がある程度理解できるようになったら、構文を意識して例文を何度も書いてみましょう。
読むだけでなく実際に書くトレーニングを行うことで、記憶がより定着するだけでなく英作文や文法問題の対策にもなります。
音読・黙読を併用する
理解した構文を音読することで、記憶の定着やリスニング力の向上にも効果があります。
構造を意識した文章を音読することで、ただ音読するだけよりもはるかに効果的です。
音声が付属している教材の場合はシャドーイングを取り入れてみるのも良いかもしれません。
実際の英語ニュースや小説で応用練習
英文解釈に慣れてきたら、実際の英語ニュースや洋書を読んで、構造を意識しながら読む練習をしましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度も繰り返し読むことで文章の構文がだんだんとわかってきて、難易度の高い英文が読めるようになってきます。
『The Japan Times Alpha』など、英文の解説動画や日本語訳がついている英字新聞を使ったトレーニングがおすすめです。
英文解釈のおすすめ教材・参考書
英語学習者のレベルに合わせて、さまざまな英文解釈の参考書が出版されています。
- 『英文解釈教室』(研究社)
- 『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
- 『英文読解の透視図』(研究社)
特に『ポレポレ英文読解プロセス50』は、文構造の見抜き方から丁寧に解説されているので初心者にもおすすめです。
まとめ:英文解釈は英語学習の「核」になるスキル!
英文解釈は、英語の基礎力・応用力を高めるための最重要スキルです。
英文解釈のトレーニングを行うことで、ただ単語や文法を覚えるだけでは得られない「英語を読む力」「英語を使う力」を身につけることができます。
英語学習が伸び悩んでいると感じる人は、ぜひ一度、英文解釈にしっかりと取り組んでみてはいかがでしょうか!
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