「英語長文をなんとなくでしか読めない」
「単語の意味はわかるのに、文章の意味がわからない」
このように、英文が読めない方、読めたり読めなかったりと安定しない方も多いのではないでしょうか?
特に、難関大学の入試問題は文章の構造が複雑なものが多いので、英単語を覚えるだけでは点が取れるようになりません。
英語長文の構造を理解するためには英文解釈のトレーニングが必要ですが、受験生から社会人まで幅広く支持されている英文解釈参考書が『英文読解の透視図』(研究社)です。
今回は、『英文読解の透視図』が難関大学入試や英語資格試験対策としてなぜおすすめなのか、特徴や活用法を詳しく紹介します。
『英文読解の透視図』とは?

『英文読解の透視図』は、どんな英文でも根拠を持ってきちんと読めることを目標とした英文解釈書です。
英文を読めない、もしくは読めたり読めなかったりする要因は「英文構造」を正しく把握できていないことです。そのため、英文を複雑にしている複数の要因を突き止めていく必要があります。
この本では、難解な英文を読解するために必要な構文を48のテーマでじっくりと学習することで正確に英文構造を把握でき、「なぜそのように訳すのか」が腑に落ちる構成となっています。
英文読解の基礎〜応用まで幅広く網羅しているので主に大学受験対策(特に難関大対策)として使われていますが、TOEICや英検対策にも使用することができます。
難関大学入試対策に最適な理由
1. 論理構造の理解にフォーカス
難関大の英語長文では、単語の知識だけでは読解できないような「文構造・論理展開」が問われます。
英文解釈の学習をしていない場合、構文がわからない文章に出会うと、つい予想や妄想で日本語訳を作ってしまいがちです。
この癖のせいで、時には英語長文全体の理解がぶれてしまい、ほとんど点数が取れないといったことが起きてしまいます。
このようなことが起きないためにも、英文解釈のトレーニングは重要になります。
『英文読解の透視図』は実際の受験問題を使って重要構文を学ぶ構成になっているので、英語長文に必要な構文力・論理力が自然に養われます。
2. 精読力の向上に効果的
受験英語やTOEIC・英検の教材の中にはスラッシュリーディングやスピード重視のものもたくさんありますが、英文読解の透視図』はテクニックではなく1文1文を精密に読み解く訓練に特化しています。
一見効率が悪く感じてしまうかもしれませんが、文章を丁寧に読むトレーニングを重ねることで「英文構造を正しく理解する」ことができます。
読解の“精度”を高めることで、難問への対応力を着実に底上げします。
3. 難関大学志望者からも高評価
『英文読解の透視図』は、旧帝大や早慶など英語試験の難易度が高い大学の志望者も使用するなど、難関大の英語長文対策として人気があります。
この参考書を完璧に仕上げて過去問で演習するだけで、英語の長文問題は合格ラインを目指せます。
TOEIC・英検対策にも有効な理由
1. ビジネス英語にも通じる読解力が身につく
TOEICではビジネス系やメール・チラシの英文、英検準1級・1級では、自然科学などの英文と英語試験の英文はさまざまな形式があります。
『英文読解の透視図』は受験英語の教材なので「TOEICや英検には向いていないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先ほど解説した通り、この本は「英文構造を正しく理解する」ことを目標とするものなので、受験英語だけでなく英文全てに対応しています。
『英文読解の透視図』で鍛えた論理的な読解力は、あらゆる英文に応用が可能です。
2. 長文設問の解答根拠が明確になる
資格試験で問われる読解問題では、「なぜその選択肢が正しいのか」を根拠づけて判断する力が必要です。
特にTOEICは試験時間がシビアなので、英文を何度も読み返す時間がありません。
この本で何度もトレーニングを重ねることで「英文構造」を正しく理解する能力が身につき、1度読んだだけで迷いなく答えを選択できます。
文章を精読することは一見時間がかかるように思えますが、1回で文の内容を正しく理解することができるので効率よく問題を解くことができます。
3. 社会人のリスキリング教材としても優秀
『英文読解の透視図』は学生だけでなく、社会人の英語学び直しにも適しています。
特にTOEIC800点以上を目指す中・上級者に人気があり、「読めるけど正確には理解していない」英語から卒業できます。
また、TOEICだけでなく英字新聞やビジネスメールを正しく読むことができるようになるので、この本で学んだことが仕事内容に直結することもあります。
効果的な使い方
『英文読解の透視図』の主な使い方は以下の通りです。
- まずはこの本に付属している別冊『英文読解再入門』を読む。
- 本文は最初から順に読み進める。
- 実際にペン・ノートを使って演習問題、チャレンジ問題の日本語訳を書く。
- 全て読み終えたら、演習問題、チャレンジ問題を解き直す。
実際に解いてみて「日本語訳が全くできない」「解説を読んでもよくわからない」と感じた方は、『ポレポレ 英文読解プロセス50』を先に読んでみることをおすすめします。
こんな人におすすめ!
『英文読解の透視図』は、以下のような人におすすめです。
- 英語長文でいつも時間が足りない人
- 英文和訳が苦手だと感じている人
- 英語の読解精度を一段引き上げたい中級〜上級者
- 難関大学の英語対策に本気で取り組みたい人
- TOEICや英検で長文問題の正答率を高めたい人
英語中級者〜上級者で、より英文を正確に読めるようになりたい方に向いています。
英語初心者の方は、『英文読解の透視図』の前に『ポレポレ 英文読解プロセス50』や『英文解釈教室 入門編』から始めてみてください!
まとめ
『英文読解の透視図』は、単なる和訳ではなく「英文構造を正しく理解する」能力を養うための教材です。
この本に掲載されている文章は読み応え・学び応えともにハイレベルですが、その分得られる効果も非常に高いので、特に難関大を目指す方やTOEIC・英検対策をしたい方におすすめです。
難関大や英語試験に必須な英文読解力を身につけたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか!
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