「英語を話せるようになりたい、でも年を取ってからじゃ遅いかも…」
このように、子供のころから勉強しないと英語は習得できないと思っていませんか?
確かに、子供のころから英語に触れることで英語を自由自在に使いこなせるようになりますが、実は年齢を重ねても英語を習得することは可能です。
むしろ、英語など語学を学習することで脳が活性化しトレーニングになるので、シニア世代を含む大人こそ英語を勉強することで様々なメリットがあります。
今回は、英語学習が脳に与える影響と効果的な英語の学習法をわかりやすく解説します!
英語を学ぶと脳が若返る?

英語を学習するとき、私たちは「聞く・話す・読む・書く」という4つのスキルを使いますよね。
これらは、脳の中でも異なる領域(聴覚野・運動野・前頭前野・海馬など)を同時に活性化させるため、まるで全身の筋トレのように脳を刺激することになります。
特に、リスニングやスピーキングでは、「相手の話を理解し、瞬時に自分の考えを英語で組み立てる」という高度な処理が必要になりますが、この過程でワーキングメモリ(作業記憶)や判断力が強化され、脳の老化を遅らせる効果が期待できます。
近年では情報の多さからシニア世代だけでなく若い世代の方でも物忘れが問題になっていますが、英語を学習して脳を鍛えることで将来の認知機能低下を予防することができます。
バイリンガルの人は認知症の発症が遅い⁉

トロント大学やエディンバラ大学などの研究によると、第二言語を習得している人は、そうでない人に比べて認知症の発症が4〜5年遅れる傾向があると報告されています。
これは、複数の言語を切り替える際に前頭前野が活発に働き、脳の神経回路(シナプス)の結びつきが強くなるためだと考えられています。
つまり、英語を学ぶことは「脳に新しい道をつくる」ようなもの。新しい単語や表現を覚えるたびに脳のネットワークが拡張し、脳の柔軟性(認知予備力)が高まります。
「まだ若いから大丈夫!」と思う方もいるかもしれませんが、早めに英語を学習することで認知症の予防になり老後を健康に過ごすことができるので、ぜひ英語などの語学学習を始めてみましょう!
効果的な英語学習法を紹介!
- 音読・シャドーイング
- イマージョン学習
音読・シャドーイング
英語学習の中でも、音読やシャドーイングは特に語学学習に効果的といわれています。
書店の英語学習コーナーには「英語は音読が大事!」という内容の本が多数置いているなど、あらゆる英語の先生が口をそろえて音読やシャドーイングを勧めていますよね。
音読による学習では、英文を目で追いながら声に出すことで、視覚・聴覚・発話の神経回路を同時に刺激します。
ただ「読む」だけでなく、「声に出して理解する」ことで記憶の定着が飛躍的に高まり、英文の構造やリズムを自然に身につけることができます。
一方、シャドーイングは音声を聞きながらすぐに口に出す学習法で、ネイティブの発音やイントネーション、スピード感を体に染み込ませるのに効果的です。
特に、聞こえた音を即座に再現するためリスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられるのが大きなメリットといわれています。
音読やシャドーイングなどの学習法は「英語を日本語に訳さず理解する」トレーニングにもなり、いわゆる“英語脳”の形成を助けます。
英語の勉強は「暗記や文章読解」というイメージが強いかもしれませんが、実践的な英語力を育てるためには音読とシャドーイングは最も効果的な学習法です。
イマージョン学習
「イマージョン(Immersion)」とは、直訳すると「浸る」「没頭する」という意味で、英語教育でのイマージョン学習法とは、英語にどっぷり浸る環境を作り英語を自然に習得する方法を指します。
単語や文法を机に向かって覚えるのではなく、英語を使う状況に身を置きながら学ぶのが特徴です。
「今までやってきた勉強法と全然違うけど、本当に効果があるの?」
と思うかもしれませんが、このイマージョン学習法はFBIが短期間で言語を習得するために導入するなど効果のある学習法として樹立しており、海外では語学の学習法として主流となっています。
特に英語をたくさん聴くことで英語特有のイントネーションやリズム、文法を掴むことができるので、まずは長時間英語を聴くことから始めてみましょう!
おすすめ英語教材を紹介!
1. 『Simple English』
2. Audible版『スピードラーニング』
3. AI英会話アプリ『Speak』
4. 英字新聞『The Japan Times Alpha』
1. 『Simple English』
『Simple English』は、長年英会話教室を経営している酒井一郎先生が「だれでも英会話ができるようになる」ために開発した英語教材です。
たったの81個の例文を使って英会話に必要な文法や語彙を習得する仕組みなので、「英語が苦手な人」や「これから英語を勉強したい人」に最適です。
「そんなに少ない例文で英語が話せるようになるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実はネイティブが話す日常会話の大半は850語ほどあればできるといわれています。(『Simple English』のHPより)
つまり、中学校レベルの文法と中学~高校レベルの語彙力をマスターするだけで、英語を自由自在に使いこなせるようになります。
また、英会話だけでなく英語力を総合的に鍛えることができるので、英検やTOEICなどの試験対策にも対応しています。
料金も買い切りで21,600円(現在セール中で14,900円)と英語教材の中ではかなり安価なので、どの教材を使って勉強したらよいか迷っている方は『Simple English』から始めてみることをおすすめします!
2. Audible版『スピードラーニング』
Audible版『スピードラーニング』も英語学習に非常におすすめです!
ただ、英語教材を調べている人の中には「スピードラーニングは昔流行っていたけど、効果があまりないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
実際に『スピードラーニング』の教材の内容を見てみると、英会話の表現はかなり自然で音声の種類も多く、初級編と中・上級編合わせて48巻と非常にボリュームが大きいので、『スピードラーニング』の教材自体に問題があるわけではありません。
それなのに「スピードラーニング=効果が無い」というイメージがついているのは、時代背景が関係しています。
以前『スピードラーニング』が流行していた時代はスマホではなくガラケーが主流で、音声を持ち運ぶためにはウォークマンやiPodが必要な時代でした。
そのため、『スピードラーニング』の教材を購入したものの英語音声を再生できる環境が家の中しかない家庭が多く、その結果「紙の教材+CD」では続かない人が続出し「スピードラーニング=続かない・効果が無い」というイメージがついてしまっています。
その点、Audible版の『スピードラーニング』はアプリ1つでテキスト閲覧と音声の再生ができるので、以前の『スピードラーニング』と異なり、いつでもどこでも英会話の学習が可能になっています。
また、「聞き流し」で有名な『スピードラーニング』ですが、先ほど紹介したイマージョン学習ととても相性が良く、最先端の語学学習がしやすいのもおすすめポイントです!
さらに、Audibleではオーディオブックの他にポッドキャストも聴き放題になるので、ネイティブの英語を聴くトレーニングも行うことができ一石二鳥です。
月額が1,500円と始めやすく、さらに30日間の無料体験期間があるので、気軽に試してみてどのような教材なのか確認してみてください!
3. AI英会話アプリ『Speak』
AI英会話アプリである『Speak』は、『Simple English』や『スピードラーニング』などで学習した内容をアウトプットするのに非常に向いています。
もちろん『Speak』アプリ単体でも利用することができますが、先に他の教材で英会話の基盤を作ることで頭の中に英語が浮かびやすくなり、より効率よくアウトプットトレーニングを行えます。
もちろんオンライン英会話もアウトプットにおすすめですが、AI英会話アプリは24時間いつでもどこでも利用することができ、日常の中でより英語に触れやすいので今回紹介しました!
『Speak』の最初の1ヶ月はお試し期間として180円で利用でき、さらに年額29,800円(月額2,483円)とオンライン英会話(月額5,000円~10,000円)と比べても圧倒的に安く始めやすいのもおすすめポイントです!
4. 英字新聞『The Japan Times Alpha』
日常の中で英語に触れる手段として英字新聞もおすすめです。
『The Japan Times Alpha』は週刊の英字新聞で、リアルタイムのニュースを英語で読むことができます。
さらに、『The Japan Times Alpha』は英字新聞が読めるだけでなく、英語の記事の音声を聴くことができたり単語リストを閲覧できたりと英語学習に特化した機能が含まれています。
テレビなどで見たニュースを英字新聞で読みなおすことで、日本語訳を見なくてもなんとなく英字新聞の内容を理解することができますが、このトレーニングを繰り返すことで英語を英語のまま理解する能力「英語脳」を習得することができます。
ニュースを見る時間や新聞を読む時間を英字新聞に置き換えるだけで英語に触れる時間が大幅に長くなるので、ぜひ試してみてください!
英語学習を続けるコツ:無理なく、楽しく、習慣的に
英語学習と聞くと「英単語の暗記」や「英文法の勉強」など大変なイメージがあるかもしれませんが、そのような学習法ではなく音読やシャドーイングのように声を出したりイマ―ジョン学習のようにたくさん聴くことを重視しましょう。
勉強というよりも日常の中に英語を取り入れることで無理なく継続することができます。
- 新聞の代わりに英字新聞を読む
- 音楽を聴く感覚で英語教材を聴く
- 散歩中に目にしたものを英語に訳してみる
- 日常の出来事について英語で考えるようにする
これらをいきなりすべて実行するのは大変ですが、小さな積み重ねでも継続すること自体が脳への刺激になり、英語の習得が近づきます。
勉強というよりも、「脳の健康習慣」として取り入れることで継続しやすくなるのでおすすめです。
まとめ:英語学習は「脳のアンチエイジング」
英語学習は「若い人向け」と思われがちですが、むしろ大人やシニア世代こそ脳への効果が大きいといわれています。
年齢を重ねると新しいことに挑戦する機会が減ってしまい脳の機能が低下してしまいますが、英語を学習することで脳が刺激が刺激され、認知症予防や脳の老化防止に役立ちます。
さらに、英語を学ぶことで、
- 知識が増える
- 自分の成長を実感する
- 外国文化に触れる
- 外国人と会話できるようになる
といったポジティブな刺激を受け続けることができ、認知機能の維持だけでなく精神的な若さや自信の回復にもつながります。
英語を始めるのに遅すぎるということはありません。
皆さんもぜひ、脳の健康や娯楽の一環として英語学習を始めてみてはいかがでしょうか!
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