英語で過去の状況ことを表現するとき、過去形を使いますよね。
動詞を過去形に変形するだけで良いので、「過去形は単純で簡単だ」と思う方も多いかもしれませんが、じつは過去形は過去を表すだけのものではありません。
過去形の持つ性質は「距離感」です!
今回は過去形が持つ距離感について解説していきます!
過去形は距離感を表す!
- 過去の距離感
- 丁寧語の距離感
- 仮定法の距離感
過去の距離感
「過去形の持つ性質は距離感だ」といわれてもピンとこない方もいらっしゃると思いますが、過去の状況も距離感に当てはまります。

画像のように、現在からすると過去の状況は距離がありますよね。
また現在完了形は現在と過去の継続性を表しますが、過去形は「過去に起きた出来事」のみを表します。
この距離感の性質は、過去の表現の他に丁寧語や仮定法で使われます。
丁寧語の距離感
私たちは「親しい人(友人、家族など)」と「初対面の人や目上の人」で話し方を変えますが、これは人と人との距離感が原因です。

丁寧な表現として「Could you ~?」「Would you ~?」と習ったことがある方も多いと思いますが、これらは距離感があることを表すために助動詞のcanやwillを過去形に変形しています。
仮定法の距離感
「仮定法では過去形にする」とだけ習うので、なぜ「仮定法は過去形を使うのか」を気にしたことが無い方も多いかもしれませんが、この場合も過去形の持つ距離感が関係しています。

仮定法で述べることは、「事実でないこと」や「非現実的なこと」であり、現実と距離があります。
この”現実とは異なる”点を明確にするために、仮定法では過去形が使われます。
上記の画像のように
I wish I were a cat. (自分が猫だったらなぁ。)
では、現実ではないことを述べる部分に過去形が使われますが、もしここが現在形だったら「現実なこと」か「非現実なこと」なのか聞き手側が判断できません。
そのため、過去形にして現実でないことを伝える必要があります。
この距離感を理解していれば、仮定法で過去形を使うことを忘れないので、ぜひ覚えてみてください!
まとめ
- 過去形の性質は「距離感」
- 過去形の距離感を使って”丁寧語”を表す
- 過去形の距離感を使って”仮定法”を表す
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