「英語を話せるようになりたい。でも、参考書を開いても続かない…」
このように思っている方も多いのではないのでしょうか?
そんな人におすすめなのが「洋画を使った英語学習法」です。
今回は洋画が「英語学習に向いている理由」と「洋画を使った学習法」を具体的に解説していきます。
楽しみながら英語力をアップさせたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
洋画が英語学習に向いている3つの理由
1. ネイティブの「リアルな英語」が学べる
洋画では、ネイティブスピーカーが日常会話で使う自然な表現が豊富に登場します。教科書では学びにくい、以下のような英語が身につきます。
- スラング(例:“What’s up?“=元気?)
- イディオム(例:“break the ice”=緊張をほぐす)
- 口語表現(例:”gonna”, “wanna”, “gotta”)
生きた英語に日常的に触れることで、実践的な英語力が身につきます。
2. 映像と文脈で理解しやすい
英語がわからなくても、登場人物の表情やシーンの流れで「意味がなんとなくわかる」ことが多いのが洋画を使った英語学習の魅力です。
例えば、悲しい表情で “I miss you…” と言えば、その感情や文脈もセットで記憶されます。この「五感を使った記憶」は、単語帳よりもずっと記憶に残りやすくなります。
3. 学習の継続が苦にならない
何より「楽しい」から続けられるのが最大のメリットです。
学習において継続は非常に重要です。興味のあるストーリーや好きな俳優が登場する映画なら、自然と繰り返し観たくなります。
「英語の勉強」というより好きな映画に没頭するだけで良いので、モチベーション維持にも効果的です。
洋画を使った英語学習法|レベル別に解説
初心者向け:まずは「英語字幕」から始めよう
ステップ1:日本語字幕でストーリーを理解
最初は英語にこだわらず、日本語字幕で内容を把握しましょう。
すでに何回も見たことがある映画の場合は、このステップは飛ばして大丈夫です。
ステップ2:英語字幕で再視聴
次に英語字幕に切り替えて、セリフと意味を照らし合わせながら観ましょう。
洋画は英語教材よりも会話のスピードが速いことが多いので、聞き取れなかった箇所は何度も繰り返し聞き直しましょう。
ステップ3:気になったフレーズはメモして音読
「これは使えそう」と思ったフレーズをメモし、実際に声に出して練習しましょう。
発音やイントネーションの練習にもなります。
中級者向け:シャドーイングでリスニング力アップ
シャドーイングとは、聞こえてきた英語を1〜2秒遅れて声に出してマネするトレーニング法です。
おすすめのやり方:
- 短いシーンを何度も繰り返し再生
- セリフを見ながらリピート
- 最後は字幕なしでシャドーイング
ネイティブのスピードやリズムを真似ることで、リスニングとスピーキングの両方が鍛えられます。
上級者向け:スクリプトを活用して「ディクテーション」
ディクテーション(書き取り)も効果的です。聞いた英語をそのまま書き取ることで、音とスペルのギャップを埋めることができます。
やり方:
- 英語字幕を消して音声だけで視聴
- 聞こえた通りに紙に書く
- 正解スクリプトと照合して間違いを確認
リスニング力と文法力を同時に鍛えることができ、英語力の総合アップにつながります。
英語学習におすすめの作品はあるの?
「英語学習におすすめの作品はあるの?」「ハリーポッターは好きだけど英語学習に向いてないってみたことがある…」
このように、どの映画を使って英語学習をしたら良いか迷う方もいるかもしれません。
洋画を使った英語学習を成功させるコツは、「自分が好きな映画を選ぶこと」です。
英語力を伸ばすには繰り返し観ることが大切ですが、興味のない作品を何度も見るのは苦痛になってしまいます。
その点、好きな映画ならストーリーや登場人物に自然と感情移入できるため、セリフの意味や表現がすっと頭に入りやすくなります。何度見ても飽きない作品であれば、知らない単語やフレーズにも前向きに取り組めるので、モチベーションの維持にもつながるのです。
さらに、「このセリフ、かっこいい!」「この場面でこんな言い回しをするんだ!」という気づきが、記憶の定着を強く後押ししてくれます。
例えば、『Back To The Future』で主人公のお父さんが“運命”を“運転”と言い間違えるシーンがありますが、これは日本語訳をした際に運命に似た言葉として運転が使われているだけで役者が実際に話している英語と異なります。
(本家の英語版では“destiny”(運命)を“density”(密度)と言い間違えています。)
このように、洋画を英語と英語字幕で観ることによって普段見過ごしていたようなディープな部分まで知ることができます。
映画をただ“観る”だけでなく、“感じる”ことができるのも、好きな作品ならではのメリットです。
英語学習に使う映画を選ぶ際は、「英語が聞き取りやすい」ことよりも、「自分が心から楽しめる作品かどうか」を第一に考えてみてみましょう。
洋画学習をさらに効果的にするコツ
1. 同じ映画を繰り返し観る
1回で全てを理解する必要はありません。繰り返し観ることでリスニング力が格段にアップします。
セリフの「聞き取れなかった→聞き取れるようになった」瞬間は達成感も大きく、やる気につながります。
2. ノートにフレーズを書き出す
気に入った表現やよく出てくるフレーズをノートにまとめることで、自分だけの「生きた英語帳」ができます。
3. 1日10分でも継続する
英語学習は毎日少しずつでも継続することが大切です。
毎日映画を1本まるごと観るのは大変なので、シーンや場面で区切って部分ごとに学習することをおすすめします。
映画を使った英語学習におすすめなもの
スクリーンプレイ
「スクリーンプレイ」は映画のスクリプト(台本)に、語注や日本語訳、文化的な補足解説が付いた学習者向けの書籍シリーズです。たとえば映画『Back To The Future』や『ナイトミュージアム』など、人気作品がラインナップされています。
- 映画の英語セリフを正確に文字で確認できる
- 難しい表現やスラングも丁寧に解説されている
- 英語字幕だけでは理解できない細かなニュアンスもつかめる
音声+字幕+スクリプトを連動させて学べるので、リスニング、語彙、読解力のすべてをバランスよく強化できます。
subtitles for language learning
「Subtitles for Language Learning(SLL)」は、Google Chromeの拡張機能で、NetflixやAmazonプライム上で二重字幕(英語+日本語)や単語辞書ポップアップを使えるようにするツールです。
- 英語と日本語の字幕を同時に表示できる
- 単語をクリックするだけで意味や発音が表示される
- 英語字幕がない映画でも字幕ありで見ることができる
洋画は「日本語吹き替え版」や「英語音声で日本語字幕」がほとんどですが、このサービスを利用することで好きな洋画を英語字幕付きで見ることができます。
Amazonプライム
Amazonプライム・ビデオは、映画やドラマのラインナップが非常に豊富で、英語字幕に対応している作品も多数あります。また、PCやタブレット、スマホで簡単に字幕切り替えができるため、学習環境として非常に優秀です。
- 英語字幕と日本語字幕をワンタッチで切り替え可能
- 好きなジャンルや俳優から自分に合った教材を選べる
- 他のサブスクより月額コストが安い
さらに、学習目的であれば「1シーンを何度も繰り返す」などの視聴方法も簡単に実現可能です。
Amazon Primeを試してみる!まとめ|映画は英語学習の最強ツール
洋画は、教科書では学べないリアルな英語に触れられる最高の教材です。
映画を使って英語学習をすることによって
- ネイティブの会話表現が学べる
- 継続しやすく、楽しく学べる
- リスニング・発音・語彙が同時に鍛えられる
といった、他の英語教材では得られないメリットがあります。
「楽しみながら学ぶ」ことが最大の英語上達のコツです。
ぜひ、今日からあなたの好きな映画で英語学習を始めてみてはどうでしょうか!