英語の参考書やオンライン英会話のサイトに、「生きた英語」というワードがよく登場します。
この「生きた英語」について、「教科書より実用性があるもの」「フランクな英会話」などのように何となく理解している方も多いのではないでしょうか?
実際に、
「“学校英語=テストのための英語”とは異なり“現実の会話=生きた英語”なので、私たちが学んできた英語と実際に使われている英語には大きなギャップがあるから理解しづらい」
といった解説がなされています。
今回は「生きた英語」とは何か、「生きた英語」を学ぶ重要性や学ぶ方法を紹介します。
「生きた英語」って何?
「生きた英語(authentic English / real-world English)」とは、実際にネイティブスピーカーが日常生活やビジネスの場で使っている自然でリアルな英語表現のことです。
「生きた英語」と聞くと、wanna(want to)やkinda(kind of)などのスラングや省略、また「break the ice(場の空気を和ませる)」といったイディオムを思い浮かべるかもしれませんが、これだけではありません。
英単語の正しい使い方も生きた英語に含まれます。
例えば、「監督」という日本語を英語に訳すと「supervisor」や「director」など候補が複数出てきますが、海外の友人とサッカーについて話す際、どのような英単語を用いてサッカーの「監督」を表現しますか?
正解は、「manager」を使って監督を表します。
このように、英単語をたくさん覚えていても、その単語の意味やニュアンスを正しく使わないと、外国人とうまくコミュニケーションがとれない可能性が出てきます。
つまり、生きた英語を学ぶことで「その場で実際に使える・通じる・自然な表現」が身につき、英語を使いこなす手助けになります。
生きた英語を学ぶ重要性
次に、「生きた英語」を学ぶ重要性について解説していきます。
1. ネイティブとの会話がスムーズになる
ネイティブとの英会話では、教科書のような形式ばった英語では不自然に聞こえてしまいます。
先ほども述べましたが、単語1つ発言する場合でもその単語の意味やニュアンスを正しく使わないと、伝えたいことが相手に届かないことが多々あります。
生きた英語を学ぶことで、より深いコミュニケーションが可能になります。
2. 映画やドラマ、ニュースが理解できるようになる
洋画や英語ニュースでは、実生活の英語が使われているため、学校英語だけでは理解が難しいことが多いです。
特に洋画は英語特有の口語表現やネイティブの会話スピードなど、学校やテキストベースの学習だけではなかなか聞き取ることができません。
生きた英語を学ぶことで、リアルな英語表現や文化的背景への理解が深まり、楽しみながら学習できます。
3. 話す力(スピーキング)・聞く力(リスニング)が飛躍的に向上
生きた英語は、実際に使われているスピード感やイントネーション、発音の強弱も含まれます。
これを繰り返し聞いて口に出すことで、反射的に英語が出てくる力、つまり「実戦的な英語力」が身につくのでスピーキング力やリスニング力が向上します。
4. TOEICなど試験対策になる
生きた英語は英会話だけだと思っている方もいるかもしれませんが、TOEICなどの試験対策にもなります。
実際、TOEICのリスニングパートではwanna(want to)やgonna(going to)といった省略形の発音がよく登場します。
「英語の勉強をしても聞き取れない」「受験英語はできてたのにTOEICのリスニングが聞き取れない」といった方の多くは、このような英語の省略形や発音の強弱などの「生きた英語」に惑わされてしまって英語を聞き取れていない可能性があります。
つまり、「生きた英語」を学ぶことで、TOEICやTOEFLなど英語試験のリスニングの点数を上げることができ、より高得点を目指すことができます。
生きた英語を学ぶ方法
「生きた英語」は学校の授業や文法書だけではなかなか身につきません。
以下のような学習法を取り入れることで、より実践的な英語力が身につきます。
① 洋画・海外ドラマを見る
洋画や海外ドラマはネイティブの会話スピードやスラング、リアルなやりとりを学ぶのに最適です。
「どの映画が英語学習に向いているの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、好きな映画やドラマで構いません。
好きな作品を何度も繰り返し見ることでだんだんと英語の表現やネイティブのスピード感に慣れていきます。
Amazon Primeではたくさんの洋画や海外ドラマが見放題に含まれている他、レンタルや購入をしてスマホやタブレット、パソコンで見ることができるので、洋画や海外ドラマを使った英語学習に向いています。
興味がある方はぜひ気軽に試してみてください。
② 英字新聞を読む(例:The Japan Times Alpha)
英字新聞は実用的な語彙・文法・表現がたくさん詰まっているので、「生きた英語」の学習に非常に向いています。
「英字新聞は文字ばっかりで難しそう」と感じる方もいるかもしれませんが、「The Japan Times Alpha」では英字新聞の解説動画や時事キーワード集、ニュースの英語音声など、英語初心者の方でも学習しやすい環境が整っているのでおすすめです。
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③ ネイティブとの英会話レッスン
オンライン英会話やリアルの会話レッスンを活用することで、「通じる英語」「使える英語」といった「生きた英語」を学ぶことができます。
近年、オンライン英会話教室がたくさんあり、中にはかなり安い価格のものもあるので「海外の人と話せるようになりたい」という方は、オンライン英会話や英会話教室で実戦経験を積むことをおすすめします。
また、英会話教室に通う時間がない人には、AI英会話という選択肢があるのでそちらもおすすめです。
④ シャドーイングや音読
シャドーイングや音読と聞くとを使うイメージがあるので「生きた英語」を学ぶことができるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、大統領や有名人のスピーチを収録した参考書や先ほど紹介した「The Japan Times Alpha」をシャドーイング・音読することでより効果的に「生きた英語」を身につけることができます。
ネイティブ音声を真似て発音・リズムを再現することで実際の会話スピードに慣れることができるので、スピーキング・リスニングのどちらにも効果的です。
⑤ 洋楽を聴いて歌う
洋楽にはネイティブの方がよく使うイディオムや英語表現、省略形が頻繁に登場するので、「生きた英語」を学ぶのに向いています。
Amazon Music Unlimitedでは歌詞を見ながら高音質で曲を聴くことができるので、洋楽を使った英語学習を効率よく進めることができるのでおすすめです。
また、Amazon Music Unlimitedは30日間の無料体験期間があり、解約も簡単に行うことができるので気になった方は気軽に試してみてください!
こんな人に「生きた英語」の習得は特におすすめ!
以下のような人は特に「生きた英語」の習得がおすすめです。
- 英会話が苦手・自信がない人
- TOEICのスコアはあるのに話せない人
- 海外旅行・留学・ビジネス英語を目指す人
- 映画や海外ドラマを字幕なしで楽しみたい人
生きた英語がわかるようになると、「聞く・話す・読む・書く」のすべての技能が飛躍的に向上します。
まとめ:「知識としての英語」から「使える英語」へ
英語学習のゴールは、単に単語を覚えたり文法を知ることではなく、実際に使って相手に伝えたいことが自然に言えることです。
そのためには受験英語や学校で学ぶ英語だけでなく「生きた英語」を学ぶことが重要になります。
「英語が話せるようになりたい!」「海外で働きたい!」
このような目標を持つ方はぜひ、今日から「生きた英語」を意識した学習を始めてみましょう!
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