【英文法解説】「to do」と「〜ing」の違いとは?意味・使い方・類似点までわかりやすく解説!

【英文法解説】「to do」と「〜ing」の違いとは?意味・使い方・類似点までわかりやすく解説! 英文法解説

英語学習の中でよく出てくる文法に、「to do」(不定詞)「~ing」(動名詞)があります。

この2つはどちらも「~すること」と訳されることが多いので、何が違うのか・どちらが正しいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、この「to do(不定詞)」と「~ing(動名詞)」の違いと共通点をシンプルに解説します!

to do(不定詞)と〜ing(動名詞)の基本的な意味の違い

to do(不定詞):未来・目的のイメージ

to do(不定詞)の持つ未来・目的のイメージの解説画像

「to do(不定詞)」は、これから行う「未来の行動」「目的・意図」を表す時によく使われます。

たとえば

I want to play soccer.(私はサッカーをしたい)

のように、「to do」は「これからしたいこと」「これからすること」を指します。

また、

I went to the library to study.(勉強するために図書館に行った)

のように、動作の目的を説明する時にも使われます。

このように、不定詞には「まだ起こっていない」「これから実現する」という未来志向のニュアンスが含まれています。

〜ing(動名詞):経験・継続のイメージ

〜ing(動名詞)の持つ経験・継続のイメージの解説画像

「〜ing」(動名詞)は、すでに行っていることや過去に経験したこと、習慣的に続けていることなど、「経験」「継続」のイメージを表します。

たとえば

I enjoy playing soccer.(私はサッカーをするのが好きだ)

のように、普段からしていることや、している最中のことについて話す時に使われます。

「〜ing」は「今まさにしている」「何度も経験してきた」など、行動が既に行われた、もしくは続いているというニュアンスを持つのが特徴です。

用法の違い【3つの働き】

3つの用法

1. 名詞的用法
2. 動詞の目的語
3. 形容詞・副詞的用法(to do のみ)

1. 名詞的用法:文の主語や目的語になる

名詞的用法では、「~すること」という動作そのものを1つの名詞のように扱います。

例:

  • To study English is important.(英語を勉強することは大切だ)
  • Playing soccer is fun.(サッカーをすることは楽しい)

このように、不定詞と動名詞のどちらも「勉強すること」「サッカーをすること」のように文章の主語になっています。

2. 動詞の目的語:動詞の後ろに置く

動詞の目的語としての用法では、動詞の「〜したい」「楽しむ」「終える」などの後ろに「何をするのか」を続けます。

例:

  • I want to learn English.(英語を学びたい)
  • I enjoy learning English.(英語を学ぶことを楽しむ)

例文のように、不定詞や動名詞が「何をしたい?→英語を学ぶ」「何を楽しんでる?→英語を学ぶ」と、動詞の目的語になっています。

※ want は to do、enjoy は ~ing を取る代表例です。

3. 形容詞・副詞的用法(to do のみ)

形容詞・副詞的用法では、「どんな?」「何のために?」などを説明する形容詞副詞の働きをします。

例:

  • I have a lot of homework to do.(やるべき宿題がたくさんある)
    → 形容詞的用法(homework を説明)
  • I went to the park to play soccer.(サッカーをするために公園に行った)
    → 副詞的用法(went の理由を説明)

このように、「to do」(不定詞)は形容詞・副詞的用法として使用されますが、「~ing」(動名詞)は基本的に形容詞・副詞的用法では使いません。

まとめの表

用法to do(不定詞)〜ing(動名詞)
名詞的用法
動詞の目的語want、hopeなどenjoy、finishなど
形容詞・副詞的用法
(目的・説明)
×

意味が変わる動詞に注意!

下の図のように、一部の動詞では「to do」と「〜ing」で意味が異なります。

〜ingとto doの比較

・「to do」と「〜ing」で意味が異なる動詞の例

動詞to do(不定詞)の場合〜ing(動名詞)の場合
remember(これからすることを)覚えている(したことを)覚えている
forget(これからすることを)忘れる(したことを)忘れる
try(〜しようと)努力する試しに〜してみる
stop立ち止まって〜する〜することをやめる

例:

・Remember to call her.(これから電話するのを忘れないで)
・Remember calling her.(電話したことを覚えている)

このように「to do」と「〜ing」で意味が変わってしまうため混乱してしまうかもしれませんが、不定詞が持つ未来のイメージと動名詞が持つ経験のイメージを覚えておくと、意味が変わる動詞にも対応することができます。

どちらでも意味が変わらない動詞

次のような動詞は、「to do」「~ing」のどちらでも意味が大きく変わりません。

動詞「to do」「〜ing」
beginShe bigan to sing.She bigan singing.
startHe started to cry.He started crying.
likeI like to swim.I like swimming.

厳密にはニュアンスが少し異なる場合もありますが、基本的には「to do」「〜ing」どちらを使ってもOKです。

まとめ|違いと使い分けのコツ

判別ポイントto do(不定詞)〜ing(動名詞)
ニュアンスこれからする/未来志向していること/経験・習慣
よく使われる動詞want、hope、decide、plan
など
enjoy、finish、avoid、suggest
など
形容詞・副詞的用法への応用×

覚え方のポイント

  • 「これからやること・目的 → to do」
  • 「普段やっていること・経験 → ~ing」

「to do」(不定詞)と「〜ing」(動名詞)は似たような意味や用法を持っているので難しく感じてしまいますが、もし迷っても「未来なのか過去・現在なのか」で判断できるのでぜひ試してみてください!

また、英文法を「理解」から「使いこなすスキル」にするには音読が効果的です。

知識として身につけた文法のルールを音読を通して体に染み込ませることで、より英文法への理解が深まり使いこなせるようになります。

ぜひ音読を使った英語学習を試してみてはいかがでしょうか!

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