大学生や社会人になるとレジュメという言葉を聞くようになります。
なんとなく書類関連だと思っている方が多いと思いますが、本当の意味は何なのでしょうか?
また、レジュメはresumeではなくrésuméと表記されますが、英語なのでしょうか?それとも他の国の言語なのでしょうか?
今回はレジュメについて解説していきます!
レジュメとは?
レジュメ(résumé)を辞書で調べてみると「履歴書(主にアメリカ)、要約」と出てきます。
日本のビジネスでよく使われているレジュメは会議やプレゼンをまとめた資料を指すことが多いのですが、これはrésuméの「要約」の意味から来ています。
この他にも日本では会議や講演会で配布される資料をレジュメと呼ぶこともありますが、英語ではこの配布資料はrésuméではなくhandout「施し、配布資料、広告」となります。
日本語のレジュメと英語のrésuméは少し意味が異なるので注意が必要です。
また、先ほどからレジュメをrésuméと表記していますが、これにも理由があります。
レジュメ(résumé)はフランス語で「要約する」という意味の動詞résumerの過去分詞の名詞用法であり、いまではそのまま英語として使われている言葉ですが表記はフランス語表記のままになっています。
フランス語ということもありeではなくéとなってますが、このéをわざわざ使わなければならないのでしょうか?
éの代わりにeを使っても良いのでしょうか?
結論から申し上げると、どちらの表記でもよいけれどéを使った方が分かりやすいです。
というのも、résuméのéをeにするとresumeとなりますが、このresumeは「再開する、回復する」という別の英単語になってしまいます。
resumeは動詞でありrésuméは名詞なのであまり混同することはないと思いますが、一目で区別できるrésuméとした表記の方が多いと感じます。
もしくは、履歴書という意味のcurriculum vitae(CV)を使ったり要約という意味のsummaryを使うなど他の言い回しを使うという方法もあります。
日本でレジュメという言葉を使う分には気にする必要はありませんが、海外留学を考えている方や海外の人と接する可能性がある方はレジュメの使い方に注意する必要があるので気を付けてください!