英語を楽しく学ぶ方法のひとつに、洋楽を使った学習法があります。
「洋楽で英語を学ぶことができるの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、洋楽には日常会話で役立つフレーズや比喩表現、英単語が豊富に含まれているので英語のニュアンスを理解するのに非常に役立ちます。
今回はQueenの名曲「Don’t Stop Me Now」を使って英語表現や語彙を紹介していきます!
有名な洋楽を使って、英語のリスニング能力やスピーキング能力を楽しく学んでいきましょう!
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Don’t Stop Me Nowとは?

学習を始める前に、まずは「Don’t Stop Me Now」という楽曲について紹介しましょう。
「Don’t Stop Me Now」は、1978年にリリースされたQueenのアルバム『Jazz』に収録されている楽曲で、ボーカル・ピアノのフレディ・マーキュリーが作詞作曲しています。
現在ではCMやテレビ番組で頻繁に使われていることもありQueenを代表する楽曲の1つとなっていますが、発表当時は全英チャート最高9位、全米チャート最高86位と今の人気からは考えられないような順位でした。
その後日本と同様、海外でもテレビ番組や映画などでたくさん使用されたことからだんだんと人気を増し、2018年にはイギリスのロック&メタルのシングルチャートで1位を取るなどQueenの中でもトップクラスの人気曲となりましたが、このような経緯から他の有名曲とは異なりライブの定番曲には入っておらず、1978〜1979年のライブ位でしか「Don’t Stop Me Now」は演奏されていません。
(フレディが亡くなった後のQueen +アダム・ランバートではライブの定番曲になっており毎回演奏されています。)
Don’t Stop Me Nowで学べる英語表現

動詞haveの使い方
この曲では何度もhaveが登場していますが、その多くは現在進行形の形になっています。
「Don’t Stop Me Now」の歌詞を一部抜粋して、詳しくみていきましょう。
(Don’t stop me now) I’m having such a good time
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
英語を文法的に学んだことがある方の中には「haveを現在進行形で使っていいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、「持っている」という所有の意味でのhaveは現在進行形にしません。
しかし、今回この曲に登場するhaveは経験・行為の意味で使われているので現在進行形にすることができます。
例:
・I have a pen. (私はペンを持っている。)→所有の意味なので進行形にできない
・I am having lunch.(私は昼ごはんを食べている。)→経験・行為の意味なので進行形が可能
例文のように、「(経験・行為を)する」と言う意味のhaveを現在進行形にすることによって「今がその状態」だということが強調されることになります。
「Don’t Stop Me Now」ではこの抜粋部分以外に何度も
Having a good time
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
が登場しますが、これはただの「楽しい時間」というより、「今まさに楽しい時間を過ごしている」ということを伝えている文章になります。
suchの構文「such+a+形容詞+名詞」
先程のhaveの説明で使った箇所をもう一度見てみましょう。
(Don’t stop me now) I’m having such a good time
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
Having a good time
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
この2つの文章を見比べてみると上の文にはsuchが付いていますが、下の分には付いていません。
このsuchにはどのような意味があるのでしょうか?
suchは「とても」「こんなに」といった意味を持つ強調表現で、whatやhowが使われる感嘆表現と似た形で使われています。
suchの基本構造は
such+(a/an)+形容詞+名詞
であり、今回の文では
such+a+good(形容詞)+time(名詞)
のような形で「こんなにも楽しい時間」という、good timeをより強調する方法として使われています。
先程少し述べましたが、このsuchと似た使い方をする表現に感嘆表現があります。
感嘆表現はwhatとhowがあり、以下のような構造になっています。
- whatの構造:what+(a/an)+形容詞+名詞+S+V
- howの構造:how+形容詞+S+V
例:
感嘆文「あなたはなんて美しい人だ」を英訳
・Howを使った場合:How beautiful you are!
・Whatを使った場合:What a beautiful person you are!
suchは感嘆のwhatの構造に似ているので、この曲でsuchの構文を覚えると感嘆表現の使い分けに役立ちます。
比喩表現
「Don’t Stop Me Now」では何かに例えるような比喩表現がたくさん登場します。
I’m a shooting star leaping through the sky
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
Like a tiger defying the laws of gravity
コーラス後の歌い出しの部分を抜粋しましたが、この箇所だけですでに2つ例えが登場しています。
歌い出しの1文目でI’m a shooting starと言っていますが、もちろん本人が自分自身のことを流れ星だと言っているわけではありません。
この1文を直訳をすると「僕は空を駆け抜ける流れ星だ」となりますが、これは輝きを放つ存在として「流れ星」というキラキラしたもので例えており、自分自身が輝いている存在であることを比喩の構文を使わずに表しています。
それに対して、2文目ではlike a tiger defying the laws of gravityと、likeを使った比喩表現が登場します。
つまり、コーラス後の歌い出しを強引に繋げて訳をすると「僕は重力に逆らう虎のように空を駆け抜ける流れ星だ」となり、比喩に比喩を重ねていることがわかります。
この他にも、曲中でlady Godivaやファーレンハイトに例えている箇所があるのでぜひ確認してみてください。
Don’t Stop Me Nowで学べる語彙

学べる語彙一覧
「Don’t Stop Me Now」には日常会話や試験で出てくるような英単語がたくさん登場しています。
その中で特に注目してほしい英単語を以下で抜粋してみたので、ぜひ歌と一緒に覚えてみましょう!
英単語を暗記しようと意気込んで曲を聴いてしまうと、勉強感が出て続きにくくなる可能性があります。
「Don’t Stop Me Nowを歌えるようになるついでに意味も確認してみようかな」
くらいの軽い気持ちで聴きましょう。
- float・・・「浮かぶ、漂う、広がる」
- leap・・・「跳ぶ、跳躍する、跳ぶように行く」
- defy・・・「反抗する、無視する、侮る」
- gravity・・・「重力、重大さ、真剣さ」
- burn・・・「燃える、輝く」
- degree・・・「程度、度合い、学位」
- collision・・・「衝突、対立」
- satellite・・・「衛星」
- explode・・・「爆発する、破裂する」
その他注意すべき語彙
「Don’t Stop Me Now」には何度も
I’m having a ball
Queen:「Don’t Stop Me Now」より
というフレーズが登場していますが、
「I’m having a ballという文章は文法的におかしいのではないか」
と,文法の違和感に気づく方も多いと思います。
先ほど、動詞のhaveについて
「持っている」の意味ではhaveは進行形にできない
と解説しましたが、ここではI’m having a ballと「ボールを持っている」の進行形になっています。
実は、ここで登場しているballは「ボール」ではなく、「舞踏会、とても楽しい時」という意味の名詞です。
つまり、「とても楽しい時間」を経験しているhaveなので、havingという進行形になっています。
しかし、「なぜballで舞踏会やとても楽しい時という意味になるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
今回登場しているballはラテン語が由来で、ballet「バレエ」やballad「民謡」と同じ語源であると言われています。
バレエと結びつけて覚えておくと、ballには「舞踏会、とても楽しい時」という意味があるとイメージしやすいのではないでしょうか!
余談ですが、ドイツ語にもball(バル)という単語があり、「舞踏会、ダンスパーティー」という意味になっています。
合わせて覚えておくと、ヨーロッパに行った際に役立つかもしれません!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Queenの「Don’t Stop Me Now」は発音がクリアで聞き取りやすく、日常会話に役立つようなフレーズや比喩表現が多く含まれているので英語の学習にとても向いている楽曲です。
また、「Don’t Stop Me Now」はアップテンポで疾走感がある曲なので、楽しみながら何度も続けて聴くことができる点も英語学習に向いている理由になります。
何度も曲を聴き、実際に声に出して歌うことでより英語が身につくのでぜひ実践してみましょう!
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